制作:森 博愛
開設:1999.4.1
更新:2010.5.14
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徳島県美馬市脇町・卯建(うだつ)通りの森家に保存
されている森医院診察室(大正時代)
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ホストのプロファイル
所属学会
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日本循環器学会特別会員 |
日本内科学会功労会員 |
日本臨床生理学会名誉会員 |
日本心臓病学会特別正会員 |
日本心電学会特別会員 |
あなたは人目の訪問者です。
徳島県美馬市脇町南町は、卯建(うだつ)が軒を連ね、昔の繁栄した町並みの姿を残す町筋です。脇町役場および町内有志の非常な努力により、昭和63年3月 脇町市街地景観条例が制定され、同年9月 伝統的建造物群保存地区の選定申請書を文化庁に提出し、同年10月文化庁の現地調査が行われ、同年(昭和63年、1988年)文化財保護審議会の審査を経て、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました(脇町誌 下巻、平成17年による)。
私は、この卯建通りのほぼ中央に位置する上の写真に示す森家に生まれ、少年時代までこの家で過ごしました。父は大正8年6月にこの家で内科、小児科を標榜する医院を開業し、昭和30年までこの家で地域の方々の診療に従事しました。この診療所の諸設備は、昭和30年に父が死去した後も、ほぼそのままの形で保存、展示されています。
昔は医学の進歩が現在のように早くなかったため、内部の診療設備などは明治時代と変わらない風情を示しています。名古屋市の近くにある犬山市の「博物館明治村」には明治時代の代表的診療所として「清水医院」が保存されていますが、卯建通りにある我が「森医院」はそれとほぼ同等ないしそれ以上の価値があると私自身は考えています。
このホームページでは、私の生家がある美馬市脇町を紹介すると共に、私の専門領域である臨床循環器病学および臨床心電学領域における最近の情報を提供し、同学の方々の参考に資したいと考えています。最近の大学医学部の教育においては、学ぶべき事項が非常に多くなったために、臨床心電学のための講義時間が著しく少なくなり、そのために卒業後の実地臨床において、誤りが多い自動心電計のコンピューター自動診断に依存し、とんでもない誤りを犯している例をしばしば見る機会があります。このホームページは、そのような医学部学生の補完教育あるいは臨床医家の卒後教育にも役立てればと期待しています。
このホームページは、次の6つの柱で構成されています。
1.卯建の町並みおよび脇町の紹介
国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された徳島県美馬市脇町の卯建通りを、写真で詳しく紹介し、併せて卯建通りがある脇町について画像を中心として紹介しました。
2.大正・昭和初・中期の診療所(森医院)、森家と森家所蔵の大正・昭和初期のレトロな品々の紹介
大正時代の診療所を、そのままの形で保存してある「森医院」を紹介すると共に、「森家」の人々、および森家にある古い昔の家具、調度品、台所設備などを画像を中心として紹介しています。御年配の方々は、これらの写真を御覧頂き、昔を思い出して頂きたいと思います。
3.循環器病(心臓病)(医師向け)
ここでは心臓病の臨床的なトピックスを紹介します。この項では、臨床医学の専門家よりも、むしろ一般の方々のために役立つテーマについて、それらを分かりやすく解説することに主眼を置きました。ことに最近、非常に注目されているブルガダ症候群(Brugada syndrome)および遺伝性不整脈については詳しく紹介しましたので、この方面に興味をお持ちの方々は是非御一読下さい。
4.臨床心電図
この項では、基礎的な心電図の見方についての一般的な解説と共に、1枚の心電図からどのような情報が導き出せるかを具体的な箇々の例について詳しく解説しました。従って、この項は、一般の方々というよりも、医学部学生、研修医、実地医家の方々で臨床心電学を勉強したいと考えておられる方々を主対象としています。
5.心電図セミナー
この項では、実際の心電図症例を呈示し、心電図をどのように診断していくかを具体例に則して説明しました。現時点では40症例の心電図について解説しています。メーリングリストに投稿した症例350例の整理が終わっていますので、漸次症例を追加していきます、
6.ベクトル心電図の臨床
ベクトル心電図についての知識は、臨床心電図を理解するには是非必要なことです。しかし、最近、ベクトル心電図についての書物を入手することは困難になっています。また、internetの世界でも分かりやすく簡潔に紹介されたベクトル心電図に付いてのサイトは見あたりません。この頁では臨床心電図を理解するために必要なベクトル心電図に付いての知識を簡潔に紹介します。
心電図自己研修のためのメーリングリスト(ECG-seminar)参加へのお誘い:
私たちは、心電図自己研修のためのメーリングリスト「ECG-seminar」を同学の方々と共に運営しています。
開設は2003年7月ですから、もうすでに5年が経過しました。現在、このMLに参加している方々は300名で、2009年8月時点における情報発信数は1,797通、説示心電図症例数は568例に達しています。
入会資格は特に問いません。現在、このMLに参加している方々は、医学部学生、研修医、病院勤務医師(大学病院を含む)、開業医、コメディカルスタッフなど多彩です。臨床心電学に興味を持ち、自ら臨床心電学の研修を希望する人であれば、どなたでも入会可能です。
Yahooが提供しているサービスを利用していますので、会費は一切不要です。また、会員には義務は全くありません。退会希望の場合は共有HPから随時、簡単に自分の意志により退会できます。ただし、入会には管理者の許可が必要です。会員にならないと、このMLのサービスを一切受ける事が出来ません。
メーリングリストとは、共有メールアドレスと共有ホームページを持ち、会員がこのアドレスにメールを送ると、同一内容のメールが全会員に一斉に送付されます。このメールには1MBまでの画像などが添付fileとして送付できます。心電図、X線写真、図・表などは通常50kB程度の事が多いため、1本のメールにこれらの画像を20枚程度、同時に添付して送る事が出来ますので、心電図の解説などには十分余裕があります。
このMLの運営システムは、まず私が臨床的事項などと共に、添付fileとして心電図を送付し、会員の方々に心電図所見、心電図診断などを考えておいて頂き、翌日、その正しい診断を詳しい解説と共に送付するようになっています。勿論、メールによる質問も出来ますし、診断に困惑した心電図なども添付fileとして送付して頂くと、その診断と解説をお送りする事も出来ます。ただし、携帯からはこのMLに参加できませんので御注意下さい。
入会御希望の方は、下記アドレスに氏名、所属、職種と共に、MLに入会希望の旨を書いて御連絡下さい。
mori306@tokushima.med.or.jp
(携帯からの参加は不可)
1.HPのトップページを変更し、うだつの町並み、森医院、森家レトロなどにアクセスし易くしました(2010.5.14)。
2.遺伝性不整脈についての分かり易い書物を2009年に出版しましたので、本書について紹介しました(2009.3.10)。
3.森家no門長屋改修工事が完了しましたので、森家に関する頁を全面的に配列変更すると共に、完成した門長屋の写真を紹介しました。(2009.8.25)
Key Words
リンク集
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