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森 誠三 は、明治25年8月25日、脇町南町に生まれ、脇町中学(現:脇町高校)から岡山医学専門学校(現:岡山大学医学部)に進み、大正5年6月に同校を卒業しました。その後、広島市三原病院で研修し、当時の消化器病学の泰斗 平田博士に師事し、臨床消化器病学を修め、大正8年、郷里である徳島県美馬郡脇町に帰って、卯建が上がった旧家を改造して「内科・胃腸科・小児科」を開業しましました。
その後、大正、昭和にかけて、地域医療のために大いに活躍しました。ことに戦中、戦後にかけては、若手医師が軍医として出征してほとんどいない時代に、美馬郡内に3カ所 分院を設置し、脇町および周辺地域住民の医療のために貢献しました。戦後は、美馬郡医師会長に就任し、第二次世界大戦後の混乱した時代に地域医師会のまとめ役としての役割を果たしました。
昭和3年当時の森医院の元旦風景 | 昭和13年頃、往診に日産ダットサンを用いていた。 |
1.森医院内部(1)
下図は「うだつ通り」で森 誠三が内科・小児科医院を開業していた大正中期から昭和にかけての当時の診療設備をそのままの形で再現しております。私どもが、脇町に帰宅しているときには、これを開放して一般観光客の方々に自由にみて頂いておりますが、多くの方々から「大変懐かしい。昔を思い出した。」と喜んで頂いております。その際には、住居部分も解放しており、ことに台所の状況などは昔の状態そのままですから、この点も観光客の方々に非常に喜んで頂いております(森家写真集へのリンク)。
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診察机、患者椅子(大人用、小児用) | ベッド、脱衣かご | 臨床検査室、酸素発生器 |
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薬局(待合室から望む) | 精密計量器(薬局) | 薬局調剤器具 |
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薬品棚 | 一般調剤計量器、停電用ランプ | 森医院の受付兼薬局(調剤室) |