脇町の風物1タイトル

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大谷川・土手の柳・南橋・デレーケの堰堤

 旧脇町は、大きく脇町と猪尻(いのしり)に分けられますが、両者の境界部を山の方から吉野川に流れ込んでいるのが大谷川です。大谷川には普段は水はなく、駐車場などとして利用されています。しかし、大雨が降ると山の方から流れ落ちる雨水を受けて水をたたえ、吉野川に流入しています。

 私の小学校時代には、この大谷川に架かる橋は北橋(今の中央橋)のみしかありませんでしたが、現在はこの中央橋の他に2本の立派な橋が出来ており、大変、便利になっえいます。この大谷側の両側の土手には、しだれ柳が植えられており、脇町を代表する情緒を形成しています。

 下図に大谷川、その土手の柳、およびデレーケの堰堤を示します。 明治政府が招請したオランダ人技師ヨハネス・デレーケは、明治17年(1884)に吉野川を訪れ、徳島県三好郡の上流まで踏査し、流域の荒廃を改善するために砂防工事の必要性を指摘しました。

 脇町にある大谷川は、上流からの土砂が多く流出していたため、デ・レーケは砂防ダムの必要性を指摘し、1887年(明治19年)から1988年にかけて工事を行いました。この時に作られた堰堤がそのままの形で脇町には残っており、デレーケの堰堤(砂防ダム)と呼ばれ、現在はその周囲は整備されて公園になっています。

大谷川 大谷川土手 南橋
大谷川 大谷川の河畔の柳 大谷川にかかる南橋東詰
ゲレーデ堰堤1 ゲレーデ堰堤2 ゲレーデ堰堤3
デレーケの堰堤(遠景) デレーケの堰堤(近景) デレーケの堰堤(記念碑)

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